こんにちは、あおちゃんです。
私は長男次男を普通分娩で出産しています。
よく産後のダメージは交通事故レベルと聞きますが、私はまさにそれでした。
今回は、長男を出産後、恥骨が痛すぎて(恥骨結合離開)しばらく歩けなくなった話です。
恥骨結合離開になった経緯
出産前
私は体がかなり硬いです。出産のために少しでも柔らかくしておこうと、産院で開催されているヨガやエクササイズに通っていました。そこで無理をして開脚を頑張ったせいか、出産間近に左の股関節を痛めてしまいました。筋が伸びた感じで、歩くと少し違和感がありました。
妊娠39週に入った日の朝、おしるしがあり、主人の休みの関係でその日か翌日に生まれてほしかった私は、早く陣痛が来るように、なんと大きなお腹で14キロを歩いたのです。
妊娠していない今14キロを歩いてと言われても歩けない…
そのおかげか、家に着くまであと少しの場所で座って休憩したところ、股関節に「ズンッ」という痛みを感じました。赤ちゃんが下がってきている!と初産の私でも分かるほどです。そしてその痛みが夜にかけてが徐々に強くなっていきました。
陣痛
痛みの間隔が10分を切ったため、病院へ向かいました。そのときは子宮口2センチ。そこから、経験したことのない痛みと丸一日格闘しました。
分娩
ようやく子宮口全開になり、分娩へ。しかし、なかなか出てこない!助産師さん二人掛かりで何度もお腹を押されますが、それでも出ない。あと一回出てこなかったら吸引というところで、助産師さんが私の股に手を入れ、骨盤をグイっと広げました!その瞬間、バキッと何かが壊れたよう感じがしました。それまでひたずら声を出さずにいた私ですが、広げた痛みで思わず「うっ」と声が…。
しかしそのおかげか、吸引手前で生まれてきてくれました。
出産直後
出産直後は、アドレナリンが放出され放題だったため、痛みは会陰切開を縫うときと悪露を掻き出すときの単発の痛み以外は感じませんでした。
入院中
夜中出産だったので、そのまま寝て朝起きると、激痛で起き上がることはおろか、寝返りも打てない!会陰切開の痛みというよりは、股付近の骨が痛いという感じでした。
何とかナースコールを押してロキソニンを処方してもらい、痛みは少し和らぎました。しかし、ロキソニンが切れるとまた激痛が!歩くこともままならないので、腰を屈めて痛みに耐えながら、歩行器で一歩一歩進む状態でした。シャワーを浴びてベッドに戻るころには、すでに汗だく。赤ちゃんが泣いているのにすぐに動けないのが悲しくて申し訳なかったです。
それを見かねた助産師さんが、代わる代わるトコちゃんベルトで骨盤を締めたり、ストレッチをしてくれました。トコちゃんベルトでキツく締めたときは痛みは大分緩和されるのですが、バリっと外したとき、激痛です。
なんでこんなに痛みがあるのか、助産師さんに聞いてみたところ、「骨盤が緩んでるからね~、日にち薬だね」としか言われませんでした。
退院、痛みの原因判明
初日と比べ、少しはマシになったものの、まともに歩けないまま退院日を迎えました。とこちゃんベルトは常に締めていて、家ではずっと布団に横たわっていました。起き上がるときは数分かけて、歩くのは壁伝いです。
日にち薬と言われたように、少しずつよくなっていきましたが、産後1ヶ月経ってもまだヒョコヒョコと痛みを気にして歩いている状態。更年期が怖く、しっかり回復させたいと思った私は、産院で行われている専門の先生による骨盤ケアに通いました。
診察を受けると、「恥骨がずいぶん離れちゃってるね~、指2本分!筋力ないね~」と言われました!
なんと私は出産時に恥骨結合離開になってしまっていたのです。そして、骨盤が元に戻ろうとする筋力があまりなかったため、ずっと痛いままでした。
その後、骨盤ケアに5回ほど通い、産後半年でしっかり歩けるように、一年で走れるようになりました。
恥骨結合離開とは
画像:https://shinnou-seikotuin.com/blog/post/post-2171/より引用
「恥骨結合離開」とは、その名の通り恥骨の結合部分が離れている状態です。
本来、この部分は緩むことはないのですが、妊娠出産時に分娩をスムーズにさせるリラキシンというホルモンが分泌され、緩みます。しかし、その緩みのせいで骨盤に歪みが生じると恥骨に負荷がかかって「恥骨痛」につながります。なかでも、恥骨の結合部が過度に離れてしまうのを「恥骨結合離開」といいます。
症状
- 恥骨部、下腹部、腰、会陰、足などに痛み
- 寝返り、起き上がり、立ち上がり時に激痛
- 前に歩けない
- 足を動かす痛みで階段を登れない、ズボンが履けない
原因
- 骨盤のゆがみ
- 筋肉の柔軟性の低下
- 筋力の低下
- 赤ちゃんが大きい
- 骨盤が狭い
- 精神的ストレス
- 運動不足
- 手術に問題があった
治療法
すぐに治るといった治療法は特になく、基本は助産師さんが言った通り、時間の経過とともに結合部が元に戻るのを待つしかありません。通常は1~2ヶ月ほどで痛みが落ち着きます。
その手助けとして、
- 安静にする
- 骨盤ベルトを締める
- 姿勢を正しくする
- 適度なストレッチ
などがあります。
あまりにも痛い、改善しない場合は結合部が炎症を起こしている可能性もあるため、検査を受けることをオススメします。
まとめ
出産して、愛しい我が子のお世話を頑張るぞ!というときに「恥骨結合離開」の激痛で満足にお世話ができませんでした。
私の場合、柔軟性・筋力に欠ける、骨盤が狭く歪んでいる、出産前に無理な運動をした、分娩時に過度な負荷がかかった、といったことが原因かと思います。
一年後に第二子を妊娠、直後にまた股関節に痛みがありヒヤヒヤしましたが、第二子の出産はとてもスムーズで産後の痛みもなかったです。
恥骨結合離開で痛い思いをしている方がいましたら、安静にして骨盤を締めるようにしてください。いつか痛みはなくなります。この記事がお役に立てたら光栄です。